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IC レコーダー活用

ボイスレコーダーの録音を Mac で文字起こしする

会議や取材を IC レコーダーで録ったあと、その音声をどう文字にするか。外部のテープ起こし業者に音源を渡す方法もありますが、Mac に取り込んで自分の端末の中だけで文字起こしする選択肢もあります。取り込みから書き出しまでの手順をまとめました。

100%端末内で処理 — 音声は一切アップロードされません
無料ダウンロード無料/Pro は買い切り、サブスクなし
99言語に対応、自動判別
macOS 13+Apple Silicon(M1 以降)

1. IC レコーダーから Mac に取り込む

多くの IC レコーダーは、USB で Mac につなぐと外付けドライブとして認識されます。Finder に現れたドライブを開き、録音ファイルを Mac のフォルダにコピーしてください。機種によっては専用アプリ経由の取り込みになりますが、最終的に Mac 上にファイルがあれば手順は同じです。

スマホの録音アプリで録った場合は、AirDrop やクラウドストレージ経由で Mac に移します。iPhone のボイスメモであれば、同じ Apple ID なら Mac のボイスメモにそのまま同期されます。

取り込み時の確認点

2. Mac で文字起こしする

取り込んだファイルを、アプリのウインドウにドラッグして落とすだけです。処理が始まり、終わるとテキストが表示されます。ファイルはどこにも送信されず、Mac の中だけで変換されます。

複数人が話している録音であれば、発言ごとに話者が自動で分けられます。「話者 1」「話者 2」というラベルに実名を割り当てると、以降はその名前で表示されます。一度登録した声は端末内に保存されるので、同じ相手が出てくる別の録音でも最初から実名で出ます。定例会議や連続取材のように顔ぶれが繰り返す場合、この差がそのまま作業時間の差になります。

対応言語は 99 言語で、話されている言語は自動で判別されます。日本語の録音を渡すのに設定を切り替える必要はありません。

外注のテープ起こしと比べる

どちらが良いという話ではなく、条件によって向き不向きがあります。

自分の Mac で処理テープ起こしの外注
音源の受け渡しなし(端末の外に出ない)あり(業者に渡す)
費用ダウンロード無料/Pro 解除の買い切り 1 回のみ録音時間に応じた都度課金
仕上がりまでの時間その場(実時間より短いことが多い)数日〜
固有名詞・専門用語自分で直す(置換ルールで軽減)指示すれば人が対応
ケバ取り・整文自分で行う仕様として依頼できる
大量の音源自分の作業時間が上限になるまとめて委託できる

正直に書けば、そのまま提出できる完成品が必要で、本数も限られているなら、外注の方が総合的に早いことがあります。手元で処理する利点がはっきり出るのは、音源を社外に出したくない本数が多く都度課金が積み上がるその日のうちに内容を確認したいという場合です。下書きだけ機械で作り、仕上げは自分で行う、という分担にすると現実的です。

3. 修正して仕上げる

機械の出力をそのまま使える場面は多くありません。効率よく直す順番があります。

  1. 固有名詞から:社名・製品名・人名は誤りやすく、検索で一括置換しやすいので最初に処理します。よく出る語は置換ルールとして登録しておけば、次回以降は自動で直ります。
  2. 数字・日付・金額:誤ると影響が大きい部分です。該当箇所の音声を聞き直して確認します。
  3. 音声を突き合わせる:本文の文字をクリックすると、その位置の音声から再生できます。全体を聞き直す必要はありません。
  4. 整文は最後に:話し言葉の「えー」「あの」を落とし、文末を整えるのは、内容の確認が終わってからにします。

4. 書き出す

本文は TXT で書き出せます。話者名を割り当てた状態のまま出せるので、議事録や取材原稿の下書きにそのまま貼り付けられます。動画に字幕を付ける場合は SRT または VTT の字幕ファイルとして書き出せます。書き出したファイルは通常の Finder のファイルなので、社内の共有や文書管理の運用にそのまま乗せられます。

録音するときに気をつけること

IC レコーダーは机の上に置いて使うことが多く、参加者から見えている分、無断録音になりにくい機材ではあります。それでも、録音の可否は社内規程や取引先の意向に従ってください。日本では、会議や取材の冒頭で「記録のため録音します」と一言伝えておくのが一般的で、後々の心証の面でもその方が無難です。NDA を結んでいる案件では、音声データの取り扱いが契約書で定められている場合があります。

また、文字起こしの結果は機械による変換であり、法的な記録としての保証はありません。重要な内容は元の音声と併せて保管し、人の目で確認してください。扱ってよい情報の範囲については、自社の法務・情報システム部門にご確認ください。

これから録るなら Mac 側で録る手もある

すでに録ってあるファイルの話をしてきましたが、これから録る会議がオンライン会議であれば、IC レコーダーを使わずに Mac 側で直接録る方法もあります。Zoom・Teams・Google Meet などのシステム音声と自分のマイクを Mac が同時に収録するので、スピーカーから出た音を空気越しに拾うより明瞭で、会議アプリに参加ボットを招く必要もありません。詳しくは「議事録の自動作成」をご覧ください。

動作条件と費用

Lesskeys は macOS 13 以降Apple Silicon(M1 以降)が必須の Mac 用アプリです。Intel の Mac では動作しません。音声認識のモデルを初回に一度取り込めば、以降はネット接続なしで文字起こしできます。ダウンロードは無料で、続けて使う場合にアプリ内から Pro を $49.99 の買い切りで解除します。支払いはこの 1 回だけで、月額課金も 1 分あたりの従量課金もありません(日本円では約 7,500 円前後が目安ですが、為替とストアの価格設定により変動します。正確な金額は Mac App Store の表示をご確認ください)。

Mac App Store で入手

ダウンロード無料。Pro は買い切り $49.99。サブスクなし。 · 約7,500円・目安 · macOS 13 以降

よくある質問

IC レコーダーの録音を Mac で文字起こしできますか?

できます。USB でつないで録音ファイルを Mac にコピーし、アプリのウインドウにドラッグして落とすだけです。mp3・m4a・wav・aac・aiff・flac に対応しており、ファイルはどこにもアップロードされません。

レコーダーの独自形式でも読み込めますか?

一部の機種は DVF などの独自形式で保存します。その場合は付属アプリで mp3 か wav に書き出してから読み込んでください。標準的な mp3・m4a・wav であればそのまま渡せます。

テープ起こしを外注するのと比べて何が違いますか?

音源を社外に渡さずに済み、その場で結果が出ます。費用も、ダウンロードは無料で、Pro を解除する $49.99 の買い切り 1 回だけです。一方で、固有名詞の直しやケバ取り・整文は自分で行うことになります。仕上がり品質を人に任せたい場合は外注の方が向きます。

スマホで録音した音声も使えますか?

使えます。AirDrop やクラウドストレージで Mac に移してから読み込んでください。iPhone のボイスメモであれば、同じ Apple ID なら Mac のボイスメモに同期されます。

誰が話したかを分けられますか?

はい。複数人の録音では発言ごとに話者が自動で分けられ、実名を割り当てられます。登録した声は端末内に保存されるため、同じ相手が出てくる別の録音でも最初から同じ名前で表示されます。

録音した音声を文字起こしする際に注意することはありますか?

録音の可否は社内規程や取引先の意向に従ってください。日本では会議や取材の冒頭で録音する旨を一言伝えておくのが一般的です。また文字起こしの結果は機械による変換であり、法的な記録としての保証はありません。

無料のままどこまで使えますか?

音声入力は 1 日 5 分まで、文字起こしは音声 5 件・動画 5 件まで無料で試せます(文字起こしは初回だけカウントされます)。録音そのものと、一度文字起こしした内容のやり直しは、無料のままで回数の制限がありません。この範囲を超えて使う場合に、アプリ内から Pro を $49.99 の買い切りで解除します。

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