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文字起こしとセキュリティ
音声を外に出さない文字起こし
クラウド型の文字起こしサービスは、録音データを事業者のサーバーへ送信して処理します。Lesskeys は送信しません。音声認識も話者分離も Mac の中で実行し、音声も文字起こし結果も端末の外に出ません。その仕組みと、確認すべき点をまとめます。
「便利だが、上げていいのか分からない」
文字起こしツールの導入が止まる理由は、精度でも価格でもないことが多くあります。止まるのはたいてい次の一言です——この音源、外部のサーバーに上げてよいのか。
実際、次のような場面では判断が難しくなります。
- 取引先との打ち合わせ録音。相手方の発言が含まれ、NDA の対象になっている。
- 採用面接や人事評価の面談。個人情報を含み、社内でも閲覧範囲が限られる。
- 未公開の製品・投資・M&A に関する会議。
- 取材音声。情報源の保護が前提になっている。
- 社内規程で、業務データの外部クラウドへの送信そのものが制限されている。
こうした場合、利用規約を読み込み、データ保存先のリージョンを調べ、保存期間と学習利用の有無を確認し、情報システム部門に稟議を出す——という手順が発生します。そして多くの場合、その手前で止まります。
送信が起きないという設計
Lesskeys は、この問題を「安全に送る」ではなく「送らない」方向で解いています。音声認識モデルは Mac のディスク上に置かれ、Apple Silicon の GPU 上で実行されます。話者分離(誰の発言かの推定)も同じく端末内で動きます。したがって、次のことが構造的に成り立ちます。
- 音声ファイルがネットワークに出ない — アップロードという処理そのものが存在しません。
- 文字起こし結果も出ない — テキストは Mac の中に保存されます。
- アカウントが不要 — ログインしないので、ユーザーと録音を紐づける外部の台帳が作られません。
- オフラインで動く — 機内モードでも、外部通信を遮断したネットワークでも同じように動作します。ここが検証しやすい点で、ネットワークを切った状態で文字起こしが完走するなら、送信していないことは自分の目で確かめられます。
- テレメトリなし — 利用状況の収集を行いません。
逆に言えば、処理は自分の Mac の計算資源を使います。長時間の録音では相応の時間がかかり、その間 Mac は働きます。クラウドに投げれば自分のマシンは空くわけで、そこはトレードオフです。
クラウド型との比較
| 確認項目 | Lesskeys(オンデバイス) | クラウド型サービス |
|---|---|---|
| 音声の保存先 | 自分の Mac | 事業者のサーバー |
| 保存期間の確認 | 不要(自分で管理) | 規約の確認が必要 |
| 学習利用の有無 | 送信しないため該当なし | 規約の確認が必要 |
| データの所在地(リージョン) | 自分の Mac | 要確認 |
| 再委託先・サブプロセッサ | 該当なし | 要確認 |
| アカウント/認証情報 | 不要 | 必要な場合が多い |
| オフライン環境での動作 | 動作する | 動作しない |
この表は「クラウドが危険だ」と言うためのものではありません。事業者によってはリージョン指定も学習利用の停止も提供されています。言いたいのは確認すべき項目の数が違うということです。送信が起きなければ、右列の確認作業の多くは対象外になります。
法令・規程についての立場
ここは曖昧にしません。当社は、本アプリを使えば特定の法令や社内規程を満たせる、という主張は一切しません。個人情報の取り扱いに関する法令や、業界ごとのガイドライン、自社の情報管理規程に照らして適切かどうかの判断は、当社が行えるものではありません。
お伝えできるのはアーキテクチャの事実だけです——音声と文字起こし結果は端末から出ません。この事実が自社の要件を満たすかどうかは、自社の法務・情報システム部門にご確認ください。稟議に必要であれば、ネットワークを遮断した状態で実際に文字起こしが完了することを、そのまま検証手順として使えます。
録音そのものの扱い
データの送信先とは別に、そもそも録音してよいのかという論点があります。日本では一般に、自分が当事者として参加している会話の録音それ自体が一律に禁止されているわけではないと説明されますが、実務上の制約は法律よりも社内規程・NDA・取引先の意向にあります。録音の可否はそれらに従ってください。日本では会議の冒頭で一言伝えておくのが一般的です。
また、文字起こし結果は自動処理の出力です。聞き取りの誤りや脱落が起こり得ますし、法的な記録としての保証はありません。重要な内容は必ず原音と突き合わせて確認してください。
動作環境と価格
macOS 13(Ventura)以降、Apple Silicon(M1 以降)の Mac が必須です。Intel Mac では動作しません。Mac App Store からのダウンロードは無料で、続けて使う場合にアプリ内から Pro を $49.99 の買い切りで解除します(日本円で約 7,500 円・目安。実際の請求額は App Store の表示価格をご確認ください)。支払いはこの 1 回だけで、月額課金や従量課金はありません。録音時間による課金がないため、長時間の会議でも費用は変わりません。
ダウンロード無料。Pro は買い切り $49.99。サブスクなし。 · 約7,500円・目安 · macOS 13 以降
よくある質問
録音した音声は本当に外部に送信されないのですか?
送信されません。音声認識も話者分離も Mac の中で実行されます。ネットワークを遮断した状態でも文字起こしが完了するので、送信していないことをご自身で検証できます。
文字起こし結果はクラウドに保存されますか?
保存されません。テキストは Mac の中に保存されます。アカウント登録も不要なため、外部にユーザーと録音を紐づける記録は作られません。
社内規程でクラウドサービスの利用が禁止されています。使えますか?
可否の判断は当社では行えません。お伝えできるのは、音声も文字起こし結果も端末から出ないというアーキテクチャの事実だけです。自社の法務・情報システム部門にご確認ください。
取引先との打ち合わせを録音してもよいですか?
録音の可否は社内規程や取引先の意向に従ってください。日本では会議の冒頭で一言伝えておくのが一般的です。
文字起こしの内容を記録として使えますか?
自動処理の出力であり、聞き取りの誤りや脱落が起こり得ます。法的な記録としての保証はありませんので、重要な内容は原音と突き合わせて確認してください。
録音時間に応じた課金はありますか?
ありません。ダウンロードは無料で、Pro を解除する $49.99 の買い切り 1 回(日本円で約 7,500 円・目安)のみです。録音時間による追加課金も、月額課金もありません。
無料のままどこまで使えますか?
音声入力は 1 日 5 分まで、文字起こしは音声 5 件・動画 5 件まで無料で試せます(文字起こしは初回だけカウントされます)。録音そのものと、一度文字起こしした内容のやり直しは、無料のままで回数の制限がありません。この範囲を超えて使う場合に、アプリ内から Pro を $49.99 の買い切りで解除します。